光応答性高分子による有毒金属イオンの光スイッチ型濃縮



 電気・電子および自動車部品などに頻繁に用いられるメッキ工程では、大量の銅、ニッケル、亜鉛などの重金属イオンを煩雑な方法で処理しなくてはならない。また、鉱床の河川は重金属イオンで汚染されやすい環境にある。低コストかつ簡便操作の光スイッチ型重金属イオン回収システムが切望されている。

 フォトクロミック高分子は光照射により分子構造が可逆的に変化する(光異性化)。光異性化した構造でのみ金属イオンと結合するため、間接的に光照射で金属イオンの結合を制御していることになる。下の図に示すような、フォトクロミック高分子のカラムの実現と水の重金属イオンによる汚染度を電気化学的に測定するのが本研究のテーマである。





戻る